プレジデントFamily 2024年夏号 タイアップ記事

文系理系を問わず英語は必要となる教科です。英語を学ぶ中高生の皆さんは、東京大学で学ぶ先輩たちのアドバイスに耳を傾けてみましょう。

お2人は、いつから英語を学び始めましたか?

田中莉紗子さん(以下、田中):わたしが小学生だったときは英語がまだ教科化されていなかったので、取り組むのはいまの子に比べて遅かったです。中学受験を終えてから学習塾に通い、アルファベットの書き方から学びました。

篠原湧人さん(以下、篠原):僕は3歳から8歳まで米国で暮らし、その後、日本の中学校に進学しました。また、中2〜中3はシンガポールの日本人学校に通い、英語で授業を受けていました。中途半端に英語ができたものだから、進学した日本の高校では授業をあまり聞いていなくて(笑)。文法もあやふやなままで、大学受験では苦労しましたね。

田中:子供の頃から英語を話せていた人でも、受験では苦労するんですね。わたしの同級生にインターナショナルスクール出身の子がいて、ほかの教科では勝てるのに英語だけはずっと負けていて。やっぱり幼少期からなじんでいる人にはかなわないのかなと思っていました。

篠原:僕の場合は、ある程度の語彙があったから、わざわざ新しい単語を覚えるという習慣がなかったんです。でも、それって子供の語彙なんですよ。そのうち、これまで身に付けた語彙ではまったく足りなくなり、受験前は必死で単語を覚えていました。

なかなか覚えられない人はどうすればいいでしょう?

田中:わたしは単語を覚えるとき、スマホのアプリも使っていましたが、ほとんどのアプリでは解答が選択式になっているじゃないですか。ふわっと覚えるにはそれでもいいけれど、しっかり記憶に定着させるために紙の単語帳を愛用していたんです。単語を発音し、めくって意味を確認するというのを繰り返していました。

篠原:僕も断然、紙の単語帳派です。しかも書かないと覚えられなかったので、田中さんと同様に発音してから、何度も紙に書いて覚えるようにしていました

田中:ドイツの心理学者が発表した「忘却曲線」という考えがあります。人は一度覚えたことでも翌日には忘れてしまうものなので、一日で覚えようとせず、間を置いて何度も復習することが大切だとされています。

東大に入学した年の夏に、お2人とも「TOEIC L&R」を受けていますね。大学受験をはじめ、一般企業の昇進・昇格要件などにも幅広く活用されている英語テストですが、なぜ受けようと思ったのですか?

田中:友人や先輩からの口コミがきっかけでした。TOEIC Testsのスコアは就職活動でアピールできるんです。就活はまだ先ですが、自分の英語力を測る力試しに最適だから、まずは受けておくといいよって。

篠原:僕も就活やインターンシップへの参加を見据えて受けました。大学受験で積み上げた英語力が残っているうちに受けておこうと(笑)。

田中:わかります、第二外国語を学び始めると、英語とほかの言語がごちゃ混ぜになるんですよね(笑)。

テストの印象を教えてください。

田中:日常的な場面が主体の問題内容は、大学入学共通テストに近いと感じました。実は高校生のとき、塾の先生もおっしゃっていたんです。「共通テスト対策にTOEIC Testsの問題を解いておくといい」って。

篠原:それは僕も感じました。実は中学生のとき、「TOEIC L&R」への架け橋と位置付けられる「TOEIC Bridge L&R」を受けているんです。問題文まで英語だったことがとても印象に残っています。ほかの英語テストに比べて、日常に即した問題が多いなと当時から思っていました。だからこそ、中高生にも挑戦しやすいテストだと思います。英語初級者~中級者は、まず「TOEIC Bridge L&R」に挑戦するのがお勧めです。

田中:わたしも中高生のときに受けておけばよかった。もしかしたら、受験勉強に励んでいた当時のほうがいまよりもいいスコアを取れていたかもしれません(笑)。

今後もTOEIC Testsを受ける予定はありますか?

田中:はい、夏休みにまとまった時間を取れるので、毎年そこで受けようかなと。スコアを高めたいのはもちろん、TOEIC Testsに向けた勉強は将来のためにもなるんです。大学の授業は学術的な内容になりがちですが、就職後もさまざまな場面で役立つのはTOEIC Testsの勉強なんです。

篠原:もちろん僕も受けます。前回のスコアは910点だったんですが、世の中には最高点の990点を取った人がたくさんいる。負けず嫌いなので、僕もそこを目指します。

学生から社会人まで 幅広く活用
TOEIC Bridge® Tests

TOEIC Testsの入門編であるTOEIC Bridge Testsは、TOEIC Bridge L&RとTOEIC Bridge S&Wに分かれており、初・中級者の英語4技能を測定できる。試験時間はTOEIC Testsより短く、外食や娯楽、買い物など身近な日常生活の場面が題材のため、中高生にも取り組みやすいテストだ。

※TOEIC TestsはTOEIC Listening & Reading Test(記事内、TOEIC L&R)とTOEIC Speaking & Writing Tests、TOEIC Bridge Testsは、TOEIC Bridge Listening & Reading Tests(記事内、TOEIC Bridge L&R)とTOEIC Bridge Speaking & Writing Tests(記事内、TOEIC Bridge S&W)の総称です。

Reading Testのサンプル問題

Writing Testのサンプル問題


指定の語句を使い、写真を説明する1つの文を書く写真描写問題。

※ Reading Test の解答/ C、Writing Test の解答例/ The man looks at his phone and types a message.

英語を学び始めた小学生にもアドバイスをください。

田中:英語の本に触れるのもいいけれど、日本語の本もたくさん読むといいですよ。長い文章に触れることに抵抗がなくなれば、英語の文章に向き合うことも苦しくありません。

篠原:海外のスポーツやアニメなどいろいろな分野で興味を広げ、英語に親しんでほしいです。自分の好きなこととつながれば、英語の勉強も楽しくなるはず。

将来、英語をどのように活かそうとお考えですか?

田中:わたしは金融系の専門職に就きたいと考えています。海外の論文やニュースなどから最新情報を収集し、一生勉強を続けなければならない仕事だと思っています。そうした場面で英語を活かしたいですね。

篠原:まだ具体的な職種までは決めていませんが、海外で仕事をしたいと考えています。どの国に行っても英語は国際共通言語なので、ツールとして身に付けておいて損はない。だから学生のうちに、さらに英語力を高めていきたいですね。

(堀 隆弘=撮影)
※プレジデント社に無断で転載することを禁じる

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